浄化槽工事とは | 有限会社 イシバシ設備

浄化槽工事とは

合併処理浄化槽は、トイレだけでなく、台所・お風呂・洗面・洗濯など、 ご家庭から出る生活排水をまとめてきれいにするための設備です。
ここでは、浄化槽の仕組みから工事内容、単独処理浄化槽からの転換、 補助金、設置後の維持管理まで分かりやすくご説明します。

浄化槽工事というと「大きなタンクを地面に埋める工事」という印象を持たれがちですが、 実際にはそれだけではありません。 浄化槽本体・基礎(底板)・ブロワーポンプ・汚水配管・放流配管・電気設備 などを一体として計画し、正常に処理できる状態に仕上げる工事です。

合併処理浄化槽とは?

合併処理浄化槽は、トイレから出る「し尿」と、台所・浴室・洗面・洗濯などから出る 「生活雑排水」を一緒に処理する設備です。 下水道が整備されていない地域でも、ご家庭から出る汚水を敷地内で処理し、 汚れを大きく減らしてから放流できます。

地面の中に埋まるため普段は目にする機会が少ない設備ですが、 家庭の衛生環境と地域の水環境を守る重要な設備です。

浄化槽の中では何をしているの?

浄化槽は、単に汚水をためておくタンクではありません。 槽内で汚水を分離し、微生物の働きを利用して汚れの原因となる有機物を分解し、 最後に消毒して放流します。

① 家庭から流入

トイレ・台所・浴室・洗面・洗濯などの排水が浄化槽へ流れ込みます。

② 固形物を分離

汚水中の浮遊物や汚泥などを分離し、後段で処理しやすい状態にします。

③ 微生物で処理

ブロワーから空気を送り、微生物の働きを利用して汚れを分解します。

④ 消毒して放流

処理された水を消毒し、基準に沿った状態で側溝などへ放流します。

一般住宅では5人槽・7人槽・10人槽が中心です

一般的な住宅用の合併処理浄化槽では、5人槽・7人槽・10人槽がよく使用されます。 「人槽」は単純な家族人数だけで決まるものではなく、建物の用途や規模などをもとに選定します。

5人槽

比較的小規模な住宅で多く使用されるタイプです。

7人槽

住宅の規模などに応じて選定される、一般住宅でよく見られるタイプです。

10人槽

比較的大きな住宅などで選定されることがあるタイプです。

※実際の人槽は、ご家族の人数だけではなく、建物の用途・規模・設置条件などを確認したうえで決定します。

必要なのは「浄化槽本体」だけではありません

合併処理浄化槽を正常に働かせるには、本体以外の設備や配管工事も重要です。

浄化槽本体

汚水を受け入れ、分離・微生物処理・沈殿・消毒などを行う中心設備です。

底板・基礎

浄化槽を水平かつ安定した状態で据え付けるための基礎です。現場条件に応じて施工方法を選定します。

ブロワーポンプ

浄化槽内へ空気を送り、微生物による処理を助けます。浄化槽の機能を維持する重要な機器です。

汚水・放流配管

宅内の各排水を浄化槽まで導き、処理後の水を放流先まで流すための配管工事です。

浄化槽工事には汚水配管工事が伴います

特に既存住宅を単独処理浄化槽から合併処理浄化槽へ転換する場合、 トイレ排水だけではなく、台所・浴室・洗面・洗濯などの排水も新しい浄化槽へ流れるように 配管ルートを組み直す必要があります。

そのため、浄化槽本体を据え付ける技術だけでなく、 給排水設備全体を見ながら適切な勾配・経路を計画することが重要です。

工事の流れと工期の目安

一般的な住宅の浄化槽工事は、現場条件にもよりますが おおむね3~4日程度がひとつの目安です。

STEP 1

現地確認・施工計画

浄化槽の設置位置、既設配管、放流先、搬入経路などを確認します。

STEP 2

掘削・基礎施工

浄化槽を設置する場所を掘削し、底板・基礎を施工します。

STEP 3

浄化槽本体の据付

浄化槽を水平に据え付け、必要な固定・埋戻しを行います。

STEP 4

汚水配管・放流配管

各排水を浄化槽へ接続し、処理水の放流配管も接続します。

STEP 5

ブロワー・仕上げ・確認

ブロワーなどを接続し、正常に排水・処理できることを確認して仕上げます。

※工期は掘削条件、地下水、既設配管、コンクリート復旧、天候などにより変わる場合があります。

単独処理浄化槽とは?

単独処理浄化槽

主にトイレのし尿だけを処理する旧来型の浄化槽です。 台所・お風呂・洗濯などの生活雑排水は浄化槽で処理されません。

合併処理浄化槽

トイレのし尿だけでなく、台所・お風呂・洗面・洗濯などの生活雑排水もまとめて処理します。 家庭から出る排水全体の汚れを減らせることが大きな利点です。

既存住宅の浄化槽更新では、現在使われている単独処理浄化槽を撤去または適切に処理し、 新しく合併処理浄化槽へ転換する工事が多くあります。 この場合、既設の排水配管を確認しながら生活雑排水も新しい浄化槽へ接続するため、 配管工事を含めた総合的な施工が必要になります。

東かがわ市には補助制度があります

東かがわ市では、一定の条件を満たす合併処理浄化槽の設置について補助制度があります。 また、単独処理浄化槽などから合併処理浄化槽へ転換する場合には、 撤去や転換に伴う配管工事についても補助対象となる制度があります。

補助金は対象地域・住宅・工事内容・申請時期などの条件があり、 予算の範囲内で交付されます。工事着手前に最新の制度内容を確認することが大切です。

東かがわ市の補助金情報を見る

設置して終わりではありません ― 継続的な維持管理が必要です

浄化槽は微生物の働きを利用して汚水を処理する設備です。 正常な処理能力を保つため、設置後は保守点検・清掃・法定検査を継続して行う必要があります。

保守点検

機器の作動状況、ブロワー、消毒剤、汚泥の状態などを定期的に確認・調整します。

清掃

浄化槽内にたまった汚泥などを抜き取り、正常な処理機能を維持します。

法定検査

設置後の検査と、その後の定期検査により、適正に設置・維持管理されているか確認します。 香川県では公益社団法人香川県浄化槽協会が指定検査機関として法定検査を実施しています。

浄化槽そのものを「香川県浄化槽協会へ登録する」というより、 必要な設置手続きと適切な維持管理を行い、指定検査機関による法定検査を受けることが必要です。

合併処理浄化槽へ更新する利点

  • トイレだけでなく、台所・浴室・洗面・洗濯などの生活排水もまとめて処理できます。
  • 家庭から流れ出る汚れを大きく減らし、側溝・河川など地域の水環境を守ることにつながります。
  • 古くなった単独処理浄化槽から、現在の生活排水処理に適した設備へ更新できます。
  • 東かがわ市では、条件を満たせば設置・転換に関する補助制度を利用できる場合があります。
  • 適切な施工と維持管理を行うことで、長期間にわたり安定した汚水処理ができます。

浄化槽工事をご検討の方へ

「今の浄化槽が単独処理浄化槽なのか分からない」 「合併処理浄化槽へ交換するとどのくらいの工事になる?」 「補助金の対象になるか確認したい」 といったご相談も承ります。まずは現地の状況を確認し、必要な工事をご説明いたします。

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※本ページは一般住宅における合併処理浄化槽工事の一般的な内容を説明したものです。 実際の人槽、施工方法、工期、補助対象、維持管理方法などは、建物・敷地・地域・製品・制度により異なります。