過去の工事記録は、大切な財産です
当社では、工事番号を中心にして、顧客情報、見積書、請求書、工事写真、 資料などを自社の工事管理システムで管理しています。
20年以上使い続ける中で、工事の記録も少しずつ増えてきました。 過去にどのような施工をしたか、どの機器を取り付けたか、 以前の見積内容はどうだったか。こうした記録は、次の工事を考える時の大切な手がかりになります。
これまでは、お客様名や工事内容、時期などを手がかりに、 必要な記録を探してきました。記録が増えるほど、探すための時間も必要になります。
普段の言葉で探せたら
例えば、次のように入力できたら便利だと考えています。
「去年、引田でエコキュートを取り付けたお客様」
「以前、4馬力の業務用エアコンを交換した工事」
「水道の漏水修理をした工事の写真を見たい」
人は、工事番号やデータベースの項目名を意識して話しているわけではありません。 普段の言葉で思い出したことを、そのまま入力するはずです。
そこでAIに、人の言葉を読み取り、 「いつ」「どこで」「どのような工事をしたか」という検索条件へ整理してもらいます。
AIは、検索条件を整理する役目
AIが直接、社内のデータベースを自由に操作する仕組みではありません。 AIの役目は、人の言葉を、今の業務システムが理解できる検索条件に整えることです。
※現在は、既存の工事管理システムを生かした検索方法として開発・検討を進めている段階です。
今のシステムを生かして作る
当社の工事管理システムは、VB.NETとAccessを使って自作してきたものです。 データを読み込む共通の処理を長年使いながら、必要な画面や機能を少しずつ加えてきました。
AI検索も、すべてを新しく作り直すのではありません。 これまで蓄積してきた工事情報と、今の検索プログラムを土台にして、 AIが整理した条件で必要な記録を探せるようにする考えです。
' AIが整理した条件を使って検索するイメージ
SqlStr = "SELECT * FROM 工事情報 "
SqlStr = SqlStr & "WHERE 工事内容 LIKE '%エコキュート%'"
SqlStr = SqlStr & "AND 地区 = '引田'"
wkTbl = GetData(SqlStr)
実際の検索では、条件に応じてプログラム側がSQLを組み立て、 長年使ってきた GetData の処理を通して結果を読み込みます。
現場の仕事に役立つ形へ
AI検索は、新しい技術を試すこと自体が目的ではありません。 過去の工事を確かめ、似た事例を参考にし、 お客様へより分かりやすく説明するために役立てたいと考えています。
例えば、見積を考える時に似た工事の記録を確認したり、 お問い合わせを受けた時に過去の施工内容を素早く調べたり、 工事写真や資料を探しやすくしたりすることができます。
現場の経験と、長年ためてきた記録。 それをプログラムの力でつなぎ直し、日々の仕事に生かしていく。 そんな仕組みを、これからも少しずつ育てていきます。
AI検索プログラムを一言で表すなら
人の言葉を整理して、
積み重ねた経験を探し出す。
長年使ってきたシステムと、これからのAI。 どちらか一方に置き換えるのではなく、それぞれの良さを生かして、 より使いやすい仕事の道具にしていきたいと思います。